「何時に」「何処で」「何をしたのか」――手帳に書き込まれていく手がかりを元に、事件の真相に近づいていく……。プレイヤー自らが捜査、推理することで、ストーリーを変化させていく、“InnocentGrey”のサイコミステリィアドベンチャー! ※エロゲー批評空間-のレビューはコチラ→殻ノ少女
「捜してほしいんだ。――私を。本当の、ね」
一人の少女から変わった依頼を受けた、私立探偵“時坂玲人”。
「少女ばかりが誘拐され、身体の一部と子宮を切除されて殺される」
時を同じく、巷を騒がす奇妙な猟奇犯罪の調査を時坂に依頼する、警視庁捜査課“魚住夾三”。
「櫻羽女学院」の教頭“佐伯時生”は、同学院に在籍する女学生・紫の兄・時坂に、行方不明となった女学生二人の捜査を依頼。
結果、三つの依頼を同時に受ける形となった時坂は、情報を得るため、櫻羽女学院に教師として潜入、そこで最初の依頼をした少女“朽木冬子”と再会する。
――増えていく犠牲者、つじつまの合わない行方不明者と遺体の数に、難航する捜査。そして、新たな犠牲者と共に起こる新たな事件……。
終わらぬ惨劇を解き明かす鍵は、いったいどこにあるのか――?
コマンド総当たり的な作業的要素を排除した本作。プレイヤーが捜査・推理する事によって、自ら事件をひも解いていくことで、テンポ良く事件を追求していく事ができるのだ。
本作は「基本パート」「探索パート」「捜査パート」「推理パート」の四つの『Detectiveパート』で構成されており、各パートで入手した情報を元に、能動的に推理必要がある。
その時、プレイヤーを大いに助けてくれるのが「手帳システム」だ。
「手帳システム」には、「人物リスト」「証拠リスト」「捜査メモ」「地図」「相関図」の五項目が記される。
今まで入手した情報がわかりやすく表示されるので、推理する上で重要な要素となるハズだ。
猟奇的な事件の犯人とは? 六年前の事件との繋がりは? そこから見える真実とは?
――アナタは、全ての謎を解き明かすことができるか!?
時坂玲人
職業:私立探偵
趣味:読書(主に歴史書)
本作の主人公で、主に凶悪犯罪の調査を請け負う探偵。
元は刑事だったが、とある事件で恋人を失い、辞職した。
現在は、妹の紫と二人暮らしだが、仕事を優先しているため、
自宅にはあまり帰っていない様子。
仕事のない時には歴史書を読み漁る世界史マニアで、
今回の依頼も、世界史の特別講師として女学院に潜入した。
「良く考えれば解かる事さ。犯人がどう云う意図でこのような犯罪をしでかしたのかは」
時坂紫 (CV:かわしまりの)
職業:櫻羽女学院生(美術部所属)
趣味:虫の観察・飼育
家事ができない兄を支える、古式ゆかしい大和撫子タイプの、できた妹。
探偵事務所も定期的に掃除しており、玲人は色々な面で紫に頭があがらない。
兄と同じく学者肌の面を持ち、虫関係の知識はかなり深い。
自室で様々な虫を飼育しているが、虫が逃げ出したり、
何気なく、虫料理を食卓に並べるため、油断できない。
「私は兄さんの支えになれればそれでいいのです。それだけでいいのです――」
朽木冬子 (CV:あじ秋刀魚)
職業:櫻羽女学院生(美術部所属)
趣味:写生、月夜の散歩
外見は美少女、口調は少年、大人びた雰囲気――、
しかし、そのどれにも属さないようなミステリアスな少女。
冬子自身も「現在の自分」に言い知れない違和感を持っており、
玲人に「本当の自分を探して欲しい」と依頼してくる。
突拍子もなく思いついたことを、本当に実行してしまうような一面もある。
「捜して欲しいんだ。――私を。本当の、ね」
水原透子 (CV:吉田美海)
職業:櫻羽女学院生(美術部所属)
趣味:絵本を描く
冬子の親友で、大抵一緒に行動している。
お嬢様の多い学院で、あまり裕福でない出自に強い劣等感を抱いている彼女は、
周囲の学生、母、自分すらも嫌悪している様子。
そんな中、透子の背景を全く気にせず、友として接してくれる冬子に、
親友を通りこして「崇拝」に近い感情を抱いている。
そのため、急速に冬子と親しくなっていく玲人を、快く思っていない。
「冬子にあまり関わらないで下さい」
四十宮綴子 (CV:日向葵)
職業:櫻羽女学院生、学生小説家
趣味:同人誌作り
非常に明るく活発、極端に言えば煩いくらいの女の子。
紫とは正反対の性格だが、何故が馬があう親友同士。
すでに文芸誌でデビューしている現役学生作家だが、活動は学院側には秘密。
「綴子(ツヅリコ)は呼びづらい」と言う理由から、
玲人に、“トジ子”というあだ名をつけられてしまう。
上級生の月島織姫に心酔している模様。
「分野としては怪奇小説だよ。……ってトジ子って誰っ!?」
葉月杏子 (CV:柚木かなめ)
職業:喫茶店「月世界」オーナー
趣味:お菓子作り
喫茶店「月世界」のオーナーで未亡人。
玲人とっては昔馴染みで、互いの過去を知りあう数少ない友人同士。
玲人の亡くなった恋人・由記子とも親友同士で、
お互いに大切な者を亡くした同士、良き相談相手になっている。
店は常連客も多く、刑事の魚住や冬子など学生も良く訪れているようだ。
「ちょっと待っててね。杏子さんのスペシャルブレンドを淹れてあげるから」
魚住夾三 (CV:滝沢アツヤ)
職業:刑事
趣味:釣り
大柄で強面な、現職の刑事。
見た目通りの肉体派で、足を使った捜査と荒事を担当。
玲人とは学生時代からの付き合いで、同じ上司についていた元同僚。
現在でも、捜査協力を依頼するなど、腐れ縁は切れていないようだ。
互いに軽口を叩き合っているが、頭脳派と肉体派で相性はいい。
「ご挨拶だな、テメェに頼まれたブツを持ってきたんだろうが」
雨宮初音 (CV:雅姫乃)
職業:喫茶店「月世界」ウェイトレス
趣味:料理(勉強中)
『カルタグラ〜ツキ狂イノ病〜』に登場したヒロイン。
現在は「月世界」で働く、何事にも一生懸命な女の子。
以前は娼館「雪白」で手伝いをしていたが、様々な事情から娼館は解体、
その後、女将であった雨雀に引き取られ、“雨宮”を名乗る。
「雪白」時代に世話をしていた秋五から、文字などを教わっていたことから、
秋五の悪口を言われると、ムキになる。
「あ、えっと、初音でいいです。まだ慣れていなくて…」
高城秋五 (CV:機知通)
職業:私立探偵
趣味:なし
『カルタグラ〜ツキ狂イノ病〜』の主人公。
玲人、魚住とは元同僚同士で、必要であれば今でも協力しあう間柄。
現在は、過去の出来事を振り切り和菜と結婚。
身重のため、実家に帰っている和菜を心配させないように、
浮気調査や人探しの依頼を中心に、物騒な依頼は受けないようにしている。
「――それにしても懐かしいな。お前とこう云う風に頭をつかうのは」
高城和菜 (CV:秋城柚月)
職業:女優(休業中)
趣味:和物
『カルタグラ〜ツキ狂イノ病〜』のヒロイン。
今では、結構名の売れた舞台女優である。
秋五と結婚してからは(比較的)落ち着き、歳相応に大人びた
……とも言えなくもない。が、相変わらず乳は小さい。
現在は、身重のため舞台を休業し、実家に帰っているが、
時たま、秋五の世話をしにやってきている様子。
「いえっ、其処まで甘える訳にはいきませんからっ。秋五さんに怒られて仕舞いますっ」
夏目さん (CV:一色ヒカル)
職業:監察医
趣味:解剖
“夏目さん”、それ以外の呼び方を許してくれない女性監察医。
胡散臭い言動や見た目とは裏腹に、監察医としての腕は確か。
玲人とは刑事時代からの付き合いで、今でも必要な情報を提供してくれる。
ただし、情報と引き換えに「あるもの」と要求されるので、
玲人は、よほどの事がないと夏目さんには近づかない。
「むっちゃ傷つくわぁ。ウチかて一所懸命なのに……」
西園唯 (CV:香澄りょう)
職業:櫻羽女学院生(美術部所属)
趣味:写生
紫や冬子の後輩。
同学年の佐東歩とは親友同士。
現在、行方不明になっている女学生の一人。
「…何処かにスケッチに行ければいいのですけれどね」
佐東歩 (CV:柚木かなめ)
職業:櫻羽女学院生(剣道部所属)
趣味:剣道
西園唯の親友。
その関係で、紫たち美術部の面々とも面識がある。
唯が行方不明になってから、意気消沈気味で、
他の人ともあまり関わろうとしなくなった。
「でも失踪事件て……まさか唯の事……警察ですか……?」
月島織姫 (CV:かわしまりの)
職業:櫻羽女学院生、会長
趣味:読書
櫻羽女学院で会長を務める才女で、
親が大富豪の権力者という、筋金入りのお嬢様。
高いカリスマ性も持っていて、
様々な要因から、下級生の憧れの的になっている。
「先生は、地獄や天国――そう云ったものが存在していると思いますか?」
日下達彦 (CV:広野大地)
職業:櫻羽女学院、教師
趣味:映画鑑賞
紫や冬子たちの担任教師。
基本的には、大人しく目立たないタイプだが、
学院の規律として、玲人に「兄妹でもあまり親しげに話すのはどうか」など、
苦言を呈してくる。
とはいえ、無個性且つ無感動な学生たちに戸惑っている玲人には、同情もしているようだ。
「いえ……幾ら身内とは云え、学院で声を掛けるのは感心しませんね」
佐伯時生 (CV:馬並硬太)
職業:櫻羽女学院、教頭
趣味:写生
櫻羽女学院の教頭で、美術部顧問。
玲人に、行方不明の学生の捜査を依頼した人物。
その際、これ以上の被害を防ぐため、
学院内部の調査もして欲しいと要望する。
「実は……これ以上の被害を出さないためにも、学院内部で調査をして頂きたいのですが……」
朱崎寧々 (CV:葉村夏緒)
職業:櫻羽女学院、養護教諭
趣味:音楽鑑賞
櫻羽女学院の養護教諭。
全学生の健康管理をしており、「健康診断結果」も彼女が管理している。
捜査での情報提供など、頻繁に会う必要がありそうだ。
「悩める少女の相談にのってあげたいのよ」
朽木千鶴 (CV:葉村夏緒)
職業:専業主婦
趣味:―
冬子の母親。
物静かで、儚い雰囲気を持っており、
その雰囲気同様、身体が丈夫でない。
あまり外に出歩かず、主婦業に専念している。
「そうですか……では、今後とも冬子の事を宜しくお願い致します」
この作品のご購入